提案書、報告書、サービス資料、社内共有スライドなど、ビジネスでは「資料作成」が発生する場面が多くあります。
そして、資料づくりは時間がかかりやすく、品質のばらつきや属人化が起きやすい業務でもあります。
最近は生成AIの登場によって効率化を図れるようになった反面、実際に触ってみると
「思っていた仕上がりにならない」「修正に手間がかかる」といったギャップを感じる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、資料作成で使われやすい生成AI/生成系ツールを7つ取り上げ、
各ツールの特徴と、個人利用における料金の目安(円換算)を整理しました。
加えて、「どのツールが合うか」は作り方の好みで分かれるため、嗜好別のおすすめもあわせてまとめます。
・料金は改定されることがあるため、最終的には各サービスの購入画面でご確認ください。
目次
今回比較する7つのサービス(個人利用)
- Irusiru(イルシル)
- Canva
- Gamma
- Genspark
- Manus
- ChatGPT
- Dokie AI(Dokie)
各ツールの特徴と料金(最小プランの目安/個人利用)
Irusiru(イルシル)

特徴: 日本語のビジネス資料に寄せたテンプレートが多く、PPTX前提で進めやすい点。
- フリープラン:あり
- 最小プラン目安:パーソナル 月額 1,680円(税抜)=税込 1,848円
- 料金ページ(参考)
Canva

特徴: テンプレート・素材が非常に豊富で、見た目の整った資料をスピーディに作りやすい点。
- フリープラン:あり
- 最小プラン目安:Canva Pro 月額 1,180円
- 料金ページ(参考)
Gamma

特徴: テキストから叩き台を作り、ブロック編集で整えられるため、資料の初速が出しやすい点。
- フリープラン:あり
- 最小プラン目安:Plus $10/月 ≒ 1,570円/月(円換算・目安)
- 料金ページ(参考)
Genspark

特徴: 指示→生成→修正の往復がしやすく、資料作成を「試行しながら作り込む」運用と相性が良い点。
- フリープラン:あり
- 最小プラン目安:
①約 4,000円/月(ご利用環境の表示価格に合わせた目安)
②Plus $24.99/月 ≒ 3,920円/月(円換算・目安) - 料金ページ(参考)
Manus

特徴: 資料作成単体というより、調査〜アウトプットまでをタスクとして進めたい場合に検討余地が出る点。
- フリープラン:あり
- 最小プラン目安:Pro $20/月〜 ≒ 3,130円/月〜(円換算・目安)
- 料金ページ(参考)
ChatGPT
特徴: スライドを直接作るというより、構成案・要点整理・文章の統一など「資料作成の前工程」で力を発揮しやすい点。
- フリープラン:あり
- 最小プラン目安:Plus $20/月 ≒ 3,130円/月(円換算・目安)
- 料金ページ(参考)
【注釈:ChatGPTの扱い】
本記事の後半では「テンプレの豊富さ」「画像加工のしやすさ」などスライド制作寄りの軸で点数化します。
そのためChatGPTは点数が伸びにくい一方で、実務では構成の整理や文章の質を整える用途で価値が出やすい、という位置づけです。
Dokie AI(Dokie)
特徴: カスタムテンプレ/テーマ運用を前提に、資料制作の「型」を揃えやすい点。
- フリープラン:あり
- 最小プラン目安:Plus $19/月 ≒ 2,980円/月(円換算・目安)
- 料金ページ(参考)
前提の設定:どのツールが合うかは「資料の作り方の好み」で分かれる
どのツールが合うかは、「何を作りたいか」だけでなく、どのように作りたいか(作り方の嗜好)で分かれます。
そこで本記事では、嗜好のパターンごとにおすすめ度を点数で整理します。
なお、点数は実務上の使いどころを分かりやすくするための目安です。
環境や求める品質によって評価は変わるため、導入時は小さく試してから拡張するのがおすすめです。
使いたい用途に合わせてパターン分け

A:「過去の資料の型を参考に資料を量産したい」方向け
資料のページ構成はすでに出来上がっている一方で、毎回テキストや画像を差し替える作業が重く、
ここを効率化したいという方を想定しています。
- 特徴:チームにテンプレートがあり、最適なページを抜粋して使うことが多い
- 特徴:テキストや画像をテンプレに埋め込む作業を短縮したい
Aの人が求める機能:
- 自社資料を元にデザインを学習してくれる
- 各テーマに合わせてテンプレートが豊富にある
B:「伝えたい内容を一から順序立ててストーリーを設計し資料を作成したい」方向け
まずはメモを作成し、目的に合わせて話のストーリーを組み立て、
各ページの要点を整理しながら作っていくことが多い方向けです。
- 特徴:資料は手段。目的に合わせて設計を柔軟に変えたい
- 特徴:メモ→ストーリー→ページ要点の順に組み立てて作る
Bの人が求める機能:
- 生成された画像の加工が可能、簡単
- 自社の資料をもとにデザインを学習(ブランド寄せ)
C:「決まったセクションに合わせて資料を作成していきたい」方向け
A・Bほど作り方が決まっておらず、まずは「流れ」をガイドしてもらいながら、
テキストや画像を当てはめて進めたいという方はこちらとなります。
- 特徴:どのように作成したら良いか迷うため、型に沿って進めたい
Cの人が求める機能:
- 資料のテンプレートが豊富
- 画像素材を使える
5段階評価
ここからは、A/B/Cそれぞれの嗜好に関わる4つの軸で、各サービスを5段階で評価します。
点数は「資料制作の現場での使いどころ」を整理するための目安です。
| ツール | 自社資料学習 | テンプレ豊富 | 画像加工しやすい | 画像素材 |
|---|---|---|---|---|
| Irusiru | 2 | 4 | 5 | 1 |
| Canva | 1 | 5 | 2 | 5 |
| Gamma | 3 | 4 | 4 | 1 |
| Genspark | 5 | 4 | 5 | 1 |
| Manus | 2 | 2 | 2 | 1 |
| ChatGPT | 1 | 1 | 1 | 1 |
| Dokie AI | 4 | 2 | 2 | 1 |
点数への意見(A/B/Cに繋がる見立て)
- Genspark(5/4/5/1):
自社資料学習と画像加工が強く、テンプレも一定あるため、A(量産)とB(ストーリー設計〜作り込み)の両方で主役になりやすい構成です。 - Irusiru(2/4/5/1):
自社資料学習は高くない一方で、テンプレと画像加工が強いため、B(作成後の修正まで含めて仕上げる)用途で価値が出やすい点数です。 - Dokie AI(4/2/2/1):
テンプレの豊富さよりも、ブランド寄せ(自社資料学習)で「型を揃えて運用する」方向に向きます。Aの「テンプレがある前提」で量産したいケースに合わせやすいです。 - Gamma(3/4/4/1):
バランスが良く、C(型に当てはめて進める)用途に置きやすい点数です。
ただし今回はBのおすすめをGenspark/Irusiruに寄せるため、Bの主役としては一段下げる整理にしています。 - Canva(1/5/2/5):
テンプレと素材が突出しており、C(迷いなく作る)用途で非常に強いです。見栄えの初速を出したい場合に向きます。
パターン別おすすめ生成AIとは!?
A:型がある/差し替えを短縮したい
- おすすめ:Genspark/Dokie AI
- 理由:Gensparkは量産でも一定の質を保ちやすく、Dokie AIはブランド寄せ運用で「型を揃える」方向に強い。
B:ストーリー設計から作りたい(今回の主役)
- おすすめ:Genspark/Irusiru(Gammaより優先)
- 理由:指示→生成→修正の往復がしやすく、作り込みの運用に向く。Irusiruは修正前提の仕上げに強い。
C:決まった流れに当てはめたい
- おすすめ:Canva/Gamma
- 理由:テンプレと素材で迷いを減らし、型に沿って短時間で形にしやすい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。資料作成AIは「高機能なもの」を選ぶというよりも、
自分の作り方(A/B/C)と求める機能(テンプレ・素材・修正のしやすさ・ブランド寄せ)に合わせて選ぶほうが、導入後に活用されやすい傾向があります。
まずは相性の良いツールから小さく試し、成果が出る手応えが得られた段階で、運用ルールやテンプレ整備まで広げていくと進めやすいはずです。
追記:筆者はパターンBタイプ。印象的だったのは Irusiru と Genspark
私はどちらかというとパターンB(ストーリー設計から作る)のタイプです。
その目線で見たときに印象的だったのが、Irusiru と Gensparkでした。
両者とも、デザインの指示をかなり細かく出せて、作成後の資料の修正も進めやすい印象があります。
そのうえで、IrusiruよりGensparkのほうが指示のしやすいUIで、指示も汲み取ってくれる感覚が強く、
どちらかといえばGensparkのほうが好みでした。








